閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-

『閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-』

『閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-』は、タムソフトが手掛け、マーベラスAQLが提供するプレイステーション VitaおよびMicrosoft Windows向けのアクションゲームです。本作は、2013年2月28日にVita版、2016年6月2日にWindows版が発売され、人気の「閃乱カグラ」シリーズの一部を形成しています。また、前作である『閃乱カグラ Burst -紅蓮の少女達-』の続編として位置付けられており、ゲームプレイのスタイルが新たに進化しています。

ゲームシステムの変化

本作では、これまでのベルトスクロール型から、広大な3Dフィールドを駆使した「無双」スタイルのアクションへと転換されました。新たに実装された最大4人で対戦可能な2対2の対戦モードが特に注目されています。ゲームには、ストーリーモードである『新設少女忍法帖』、外伝的なアーケードモード『百華繚乱記』、オンライン対戦を楽しめる『忍道場』の各モードが含まれ、プレイヤーは忍部屋という共通のメニューからこれらを選択できます。

ストーリーモード：新設少女忍法帖

ストーリーモードは、ノベルパート、アドベンチャーパート、アクションパートで構成されており、死塾月閃女学館、秘立蛇女子学園、国立半蔵学院、以及焔紅蓮隊といった異なる勢力の視点で展開されます。メインのプロットである『学炎祭の実施』については、全キャラクターで共通のテーマながらも、個々のルートによって細分化された内容が描かれています。

アーケードモード：百華繚乱記

アーケードモードでは、各キャラクターに特化した「アーケード任務」が設定されており、彼女たちの日常生活が描かれています。ストーリーモードとは異なり、ここではキャラクター達が和解した状態から始まり、親しい関係を築いている様子が見受けられます。

ネットワーク対戦：忍道場

Wi-Fi及びアドホックを利用した対戦では、最大4人が同時にバトルを繰り広げることが可能です。3種類の対戦形式が用意されており、プレイヤー同士の競争が楽しめます。

物語の背景

物語の舞台は前作から半年後に設定され、新たに登場するキャラクターたちは国立半蔵学院や、元秘立蛇女子学園の抜け忍集団である焔紅蓮隊といった多様な集団に属しています。物語の中心には、秘立蛇女子学園の卒業生たちがそれぞれ異なる背景と動機を持って戦いに挑む姿が描かれています。

主なキャラクターの紹介

雪泉（ゆみ）

本作の主人公で、死塾月閃女学館の3年生。彼女は半蔵の孫であり、鋭い正義感を持っています。彼女の物語は、自身の正義を求める過程を描き、その現実との葛藤が物語の要となります。

叢（むらくも）

冷静で内向的な性格を持つ3年生で、長大な槍を駆使して戦います。彼女の過去は悲劇的であり、親が任務中に死亡した影響で精神的に不安定な面があります。

夜桜（よざくら）

真面目な性格の2年生で、手甲を武器に戦います。多くの弟妹を抱える彼女は、育ての母のように振る舞い、強い責任感を持っています。

ゲームのテーマと要素

本作が他の格闘ゲームと異なる点は、各キャラクターが持つ独自の背景や感情に重きを置いていることです。忍の世界での価値観や、人間関係を掘り下げつつ、アクション性も損なわずに設計されている点が魅力です。また、登場キャラクターのデザインや忍法も多彩で、プレイヤーはそれぞれのキャラの個性を楽しむことができます。

音楽とビジュアル

ゲームのオープニングテーマ「華々の覚悟」やエンディングテーマ「月光」は、キャラクターたちの物語や感情を見事に表現しており、プレイヤーに深い印象を与えます。ビジュアルは、魅力的なキャラクターデザインやアクションシーンと相まって、視覚的にも楽しめる要素が豊かに詰まっています。

『閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-』は、その多様なキャラクターとストーリーが融合した痛快なアクションゲームとして、多くのファンを魅了しています。

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